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第10回珍味川柳入賞作品発表

応募作品 ペンネーム又は本名
大賞 熊本の 復興願い 馬刺し食う YOSHIZO
優秀賞 かじるなら 金メダルより 乾き物 五時ゆうご
優秀賞 フグ料理 プーチンさんへ おもてなし パパさん
佳作 うま味ある 都知事と珍味 やめられぬ スレッジ・サワー
佳作 マイナンバー より大切な マイ珍味 のん
佳作 復興へ 辛子れんこん 目に沁みる やじろべー
佳作 五輪より 七輪で舞う スルメイカ 逆ペリカン
佳作 塩辛が おかずに変わる 休肝日 みらいむ
佳作 食べ放題 あったらいいな 珍味にも みえこ
佳作 アモーレは 昔家内で 今珍味 さごじょう
佳作 安全と 珍味第一 新市場 テクノボー
佳作 鯉よりも 酒には珍味 カープ女子 おさぼう
佳作 KSK 珍味カラスミ スルメ・カニ はなもも

応募総数 3404句
入賞作品 13句

選考委員会の講評

~熊本の復興~

毎年増加し続けている応募数が、今年は何と昨年を25%も上回る3404作品となりました。勿論、今までの最高記録で嬉しい限りです。新しい顔ぶれも多く、ご参加に心より御礼申し上げます。一次審査から82作品を厳選、さらに二次審査で32作品に絞られました。その結果を踏まえ最終選考委員会で入選13作品が決定しました。

今年の入選作品は例年と比べて今年の話題を活かした作品が優勢で、大賞、優秀賞の3作品を初めとして13の作品中10作品にも及び、普遍的な心理や現代の心理を詠んだ作品は3作品のみでした。普遍性のある作品にはどうしても過去との類想が多くなり、それを乗り越えるのには新鮮な表現や発想が求められるからです。

今年の話題では熊本地震、五輪、都知事と新市場、カープ、アモーレ、KSK、ポケモンなどが多く、これらのほとんどが入選作にも含まれています。一方、普遍的のある作品ではやはりスルメが多かったほか、孫、非常食、故と旅、夫婦などが多かったのですが、新鮮さで及びませんでした。

大賞の「熊本の復興願い馬刺し喰う」は復興への支援と馬力を感じさせる温かで力強い作品と言えます。

優秀賞の「かじるなら金メダルより乾き物」は同じ齧るでも逆説的に乾き物を称賛、「フグ料理プーチンさんへおもてなし」は珍しくこれからを詠みながら四島復帰への期待を滲ませている点が買われました。

佳作の「うま味ある都知事」は小池さん以前でしょうか、うま味が効いています。「マイナンバーより」のマイの重ねの他、「復興へ」の辛子れんこん、「五輪より」の七輪との対比、「塩辛が」の休肝日、「食べ放題」の願望、「アモーレは」の昔家内、「安全と」の新市場、「鯉よりも」のカープ女子、「KSK」の各頭文字など、夫々が珍味と上手く絡み合わせている作品と言えます。

毎年のことながら、入選を逸した中にも入選作品と同じ発想のものも多くありましたが、表現力の僅かな違いで差が付きました。また、発想は新しいのにリズム感がやや乱れたものもあり惜しまれます。

次回も今までの入選句などを参考に、是非入選を目指して作品をお寄せください。

講評 (社)全日本川柳協会理事 津田 暹