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第9回珍味川柳入賞作品発表

応募作品 ペンネーム又は本名
大賞 七十年 珍味で平和 噛みしめる だいきんぼし
優秀賞 あたりめが 育てた孫の 丈夫な歯 さごじょう
優秀賞 からすみにマイナンバーをつける父 尾崎鱧
佳作 こうのとりきっと珍味も積んでいる アゼリ
佳作 ふるさとの 珍味が増やす 笑い皺 つくも
佳作 介護食 夢の献立 酒、珍味 ぼっけ
佳作 味知れば爆買いされるかも珍味 かずっこ
佳作 珍味食べ産地の地理と歴史知る みどり人
佳作 ウニアワビ 親爺に欲しい 自衛権 水なす
佳作 珍味まで かがやきを増す 北陸路 風信子
佳作 和の心 珍味とともに 子や孫へ 田中
佳作 ご当地で光る珍味のエンブレム 光風雫
佳作 子が巣立ち 珍味でつなぐ 夫婦仲 ば~ん酌

応募総数 2723句
入賞作品 13句

選考委員会の講評

~70年の平和~

応募数が5年連続して増え続け、今回の2723作品と昨年より200作品ほど増えて過去最高をまたまた更新しました。ご参加に心より御礼申し上げます。一次審査も例年より多く106作品を選考しました。さらに二次審査で昨年同様39作品に絞った後、最終選考委員会で入選13作品が決定しました。入選率わずか0.5%以下という厳選で、入選作品と変わらぬ魅力的な作品も幾つかありました。懲りずに改めて挑戦してみてください。

今年の入選作品は例年と同じく今年の話題を活かした作品と普遍的な心理や現代の心理を詠んだ作品が拮抗しました。今年の話題では70年、マイナンバー、自衛権、エンブレム、こうのとり、爆買い、北陸新幹線の7作品が選ばれました。惜しくも入選を逸した作品にも同想句はありましたが、表現力の違いが差を分けました。一方、普遍的な珍味川柳にはあたりめ、ふるさと、介護食、産地、和の心、夫婦仲の6作品が選ばれ、必ずしも今年の話題に囚われない珍味の良さが新鮮な表現で詠まれています。

大賞の「七十年珍味で平和噛みしめる」は戦後七十年の節目の年にふさわしい珍味川柳と言えます。

優秀賞の「あたりめが育てた孫の丈夫な歯」は昨年に続くイカ製品の強さを代表する作品となりました。もう一つの「からすみにマイナンバーをつける父」はよく詠まれるカラスミをタイミングよくマイナンバーと組み合わせた点が買われました。

佳作の「ウニアワビへの自衛権」「珍味も積むこうのとり」「珍味の爆買い」「珍味と北陸路に掛けたかがやき」など上手く今年の話題を詠み込んでいます。また、「笑い皺」「夢の介護食」「産地の歴史」「子や孫の繋ぐ和の心」「珍味で繋ぐ夫婦仲」など発想としては従来からある普遍的な作品も表現力の良さで選ばれています。

同じ発想ながら入選を逸した作品にはリズム感が乱れたものもあり惜しまれます。またいま一歩という作品も多く、今後が期待できます。次回も今までの入選句などを参考に、是非入選を目指して作品をお寄せください。

講評 (社)全日本川柳協会理事 津田 暹